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2020.01.08 Wednesday

肩甲骨は、寄せない

2020年になりました。

遅ればせながら明けましておめでとうございます。

今年は、自分と他の方々の個性をちゃんと尊んでゆきたいです。

どうぞよろしくお願いします。

 

今年最初の記事は、快適できれいな姿勢のコツの1つ。

クライアントさんによくお伝えするのに、まだ書いていなかったとは!

 

肩甲骨を寄せて胸を張り、”よい姿勢”(と思われる形)を作っているケースは

とても多く、私も何を隠そうその内の1人だったのですが、

自分がやっていたからこそ言えるのは、百害あって一利なしだったな、ということ。

 

猫背っていけないの?」でも書きましたが、

背中の上の方(胸椎)は丸まっているのが自然で、

肩甲骨を寄せて”よい姿勢”を作ると、そこを反らせることになります。

 

尾てい骨〜頭蓋の軸骨格全体で見ると、胸椎のカーブが損なわれると、

その上下の首(頸椎)や腰(腰椎)にも影響します。

 

特に首は本来持つ”反り”が失われて頭の置きどころがなくなり、

それを安定させるためにアゴや喉まで固めることに。

 

慢性的な肩こり首こりにお悩みの方は、この「肩甲骨寄せ」がクセになっている

(そしてあまりにも板についていて、やっている自覚すらなくなっている)

可能性もあります。

 

姿勢というと上半身に注目しがちですが、

足の裏から頭頂まですべてのバランスや力みのなさが大切です。

 

ニュートラルな姿勢というのは、ラクで力みなく、そこから生まれる動きが大きいものです。

「動き」としては肩甲骨を寄せたり離したりどちらもやりたいのですが、

「姿勢」としては動きが生まれる前の「0地点」にいたいのです。

 

この”肩甲骨寄せ”、自覚のある方もない方も、

ニュートラルな姿勢がどういう感じかを体感できれば手放しやすくなるので、

わかりやすいチェックの仕方をご紹介しますね。

 

.薀に立った状態で、肩甲骨を寄せて、胸を張ります。

 

△修両態でゆっくり顔を右に向けて、動く範囲や感覚を確認します。

 顔を正面に戻してから左を向き、同じように可動域や動きやすさを感じます。

 

今度は肩甲骨を寄せるのをやめて(猫背な感じがしてもOK)、

 同じように頭を左右に回旋して可動域や動くときの感覚を味わいます。

 

あとの方が首がラクに動きませんか?
頭の回旋のしやすさ以外に、呼吸の感覚や、頭の位置の定まり方も

比べてみるとよいでしょう。
 

 Ν△両態になっているな、と気づいたときはゆるめる、というのを

くり返してみてください。

一日にどれだけ肩甲骨の間を緊張させているか、カウントするのもおもしろいかと。

 

立った状態で上腕の前面(柔らかいほう)や掌が正面を向いている方も、要注意。

肩甲骨を寄せていることで上腕が外旋している可能性が高いです。


”よい姿勢”の概念が書き換わるのには時間がかかるかもしれませんが、

一日数回でも力みに気づいてゆるめることができたら、

それだけ無駄に疲れなくてよくなります。それが1週間、1か月、

1年、10年と重ねてゆけば、どれだけからだに楽をさせてあげられるか、

可能性は無限です。気長に観察を続けると、少しずつ全身の動きやすさに

目を向けられるようになりますよ。

 

難しい場合は、肩甲骨以外の場所に力みがあるケースが多いので、

「からだのこと」カテゴリの他の記事も参考になさってくださいね。

 

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 ・ストレートネックと言うけれど

 ・背骨の前側を意識する
 

 

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